『ばくおん!!』ありそうでなかったバイクとJKのコラボは…誰もが見たい!?

ばくおん!!
『ばくおん!!』おりもとみまな/秋田書店
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ありそうでなかったバイクとJKのコラボは…誰もが見たい!?

『750ライダー』(1975〜1985年)、『あいつとララバイ』(1981〜1989年)、『湘南爆走族』(1982〜1987年)、『バリバリ伝説』(1983〜1991年)など、サーキットでのレース系を除くバイク漫画といえば、昔から男クサい物語か不良ヤンキー系と相場が決まっていたもの。主人公は男子高校生で、やんちゃな仲間たちとの交流や、女子高生ヒロインとの淡い恋愛劇など硬派な青春ストーリーでなければバイク漫画は成立しない。そんな不文律に、漫画界が縛られていたのかもしれない。

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従来の概念をすべて覆す!? 新生バイク漫画の誕生

バイクブームが去った90年代末期から2000年代序盤には、バイク漫画自体が壊滅状態に。かつては人気ジャンルだったバイク漫画も、もはや終焉なのか……などと囁かれ始めた2010年代、唐突に新たなバイク漫画が誕生する。2011年から連載が開始された、『ばくおん!!』だ。

ちなみにこのタイトル、アニメ化もされて人気絶頂な『けいおん!』に影響を受けたことが、後の作中でも示唆されている。そちらはJK4人(後に5人)が女子高で廃部目前の軽音楽部に入部し、バンドを結成する“きゃっきゃうふふ”な青春群像劇。『ばくおん!!』の主人公が、女子高のバイク部(!?)に関わるJK3人組(+α)なことも納得……

や、そこで納得しちゃダメでしょ。そもそも、女子高生が主役のバイク漫画!? あり得ない画期的すぎる作品設定に、世の中の漫画好きバイク乗りは驚愕したのだった。

♂ライダーの身と心を鷲掴みにした“フツーのバイク漫画”

しかも、その主要キャラクターたちがS級美少女な上にエロい(笑)。作者は同人出身で成年コミックも手掛けてきただけに、エロ可愛い女のコ像はお手の物。「ありそうでなかった“女子高生×バイク”で贈る、爽快ハイテンション学園コメディー」(キャッチコピー)に、♂ライダーたちが驚愕だけで済まなかったことは言うまでもない。

まさに「掴みはOK!」なのだが、それだけではない。『ばくおん!!』に秘められた真の魅力は、バイク乗りが読みたかった“フツーのバイク漫画”なことにある。バイクの購入や整備、普段使いで遭遇する“バイクあるある”ネタに、ツーリング先での悲喜こもごもなエピソード……バイク乗り同士が仲間内でダベッているかのような親近感や、「うんうん」と頷きながら思わずニヤッとしてしまうネタが満載なのだ。

ライダーの憧れである北海道ツーリングも、バイクに乗り始めた女子高生なら当然……といった流れで描かれる。新たに開拓された“フツーのバイク漫画”文化がどこまで花開いてくれるのか、さらなる長期連載を願うファンも多いに違いない(北海道へ弾丸ツーリングは無茶やろ……というツッコミはさておき)。

自虐系や炎上ネタも楽しませる毒分=センスがクセに!?

また、作者自身の実体験らしい自虐ネタや、特定メーカーや車種への炎上ネタが頻繁に登場する一面も見逃せない。ともすれば読者の嫌悪感にも繋がりかねないのだが、なぜかギリギリのバランスで、巧みな笑いネタへと昇華されていく。そうした本作品ならではのセンス(毒分?)もまた、読み進むほどクセになるはず。

にしても、「まさかのアニメ化!」「まさかのスピンオフ!」、ホンダやヤマハ、KTM、ドゥカティ、アライヘルメットなどとの「まさかのメーカーコラボ!!」まで行われる人気作に育つとは、連載開始当初から注目していた自分も驚きを隠せないわけで……(作者に懺悔)。そんな“予想外”が起こるからこそ、漫画は面白い!

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脚本:砂山蔵澄  監督:西村純二  プロデュース:トムス・エンタテインメント
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この記事を書いた人

コミック、アニメ、鉄道、バイク(カブ主)、クルマ、旅、温泉、キャンプ、歴史&城、Audio&Visual、阪神タイガース、NFLなど、好きなモノがありすぎて困る多趣味人間な物書き(フリーライター)。神棚作品は『逮捕しちゃうぞ』『きまぐれオレンジ☆ロード』『ARIA』。

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